なぜLPのファーストビューは「ごちゃごちゃ」しているのか
LP(ランディングページ)を見たときに、
「情報が多くて、ちょっとごちゃっとして見えるな」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実はこれ、先日LPデザインを学習中の方から質問をいただきました。
振り返ってみると、私自身もデザイナーになりたての頃は同じような疑問を持っていたんですよね。
コーポレートサイトやブランドサイトと比べると、
LPの一番上、いわゆるFV(ファーストビュー)はどうしても情報量が多く見えがちです。
「もっとシンプルにしたほうがいいんじゃない?」
「この文字量、本当に必要?」
そう思われるのも、自然なことだと思います。
でも実はそこには、LPならではの理由があります。
今回はこの疑問について、わかりやすくお伝えできればと思います。
LPは、「知ってもらうだけ」のページではありません
まず最初に、LPは一般的なWebサイトとは役割が少し違います。
一般的に企業サイトやブランドサイトは、
- 会社の世界観を伝える
- 信頼感やイメージをつくる
- 長期的に認知してもらう
このように、いわゆるブランディング目的で作られることが多いもの。
一方でLPは、
- 商品を購入してもらう
- サービスに申し込んでもらう
- 問い合わせや予約につなげる
といった、“行動してもらうこと”がゴールのページです。
つまりLPは、「なんとなく見てもらえればいい」ページではなく、
目的がとてもはっきりしているページなんです。
広告の分類で言うと、LPはダイレクトレスポンス広告に当たります。
大手企業がブランディングや認知のために行う「マス広告(大衆向け広告)」とは違い、
具体的なアクション(購入・申込など)を直接訴求するための広告です。
そのため、ページを開いた瞬間に
「これは何のページなのか」「自分に関係があるのか」を理解してもらう必要があります。

👆この画像、AIに作成してもらいました。文字がおしいですが、なかなか精度高いですよね👀
最初の3秒で「読むかどうか」が決まる
LPのFV(ファーストビュー)は、ページを開いて最初に目に入る場所です。
ここで訪問した人は、
- これは何のページ?
- 自分に関係ある内容かな?
- ちょっと読んでみようかな?
…という判断を、ほんの数秒でしています。
一般的に、人がページを読み進めるかどうかを判断するまでの時間は約3秒と言われています。
ここで、「よくわからない」「自分には関係なさそう」と思われてしまうと、その先がどれだけ丁寧に作られていても、スクロールされることはありません。
だからFVには、
- 誰向けのサービスなのか
- どんな悩みを解決できるのか
- どんな価値があるのか
といった重要な要素を、最初から入れていく必要があります。
その結果、情報量が多く見えやすくなるんですね。
「ごちゃごちゃ」と「情報量がある」は別もの
ただし、情報量が多ければ多いほど良い、というわけではありません。
人間が1秒間に読める文字は約4~5文字程度であり、
先ほどお伝えした3秒間であれば「15文字ほど」ということになります。
つまりFVでは、
- 伝えたいことは複数ある
- でも「一番伝えたいメッセージ」は明確にする
このバランスがとても重要です。
同じ情報量でも、
- 見出し
- サブコピー
- 補足説明
と役割を分けて整理することで、「情報は多いけれど、わかりやすいFV」になります。
逆に、
- 全部が同じ強さ(大きさ)
- どこを見ればいいかわからない
こんな状態になると、 「ごちゃごちゃしている」と感じられてしまいます。
FVは「設計」が大事
これはLP全体に言えることですが、LPのFVというと、つい「デザイン」の話だと思われがちですが、実はその前に大切なのが考え方・設計です。
- 何を一番伝えたいのか
- 誰に向けたメッセージなのか
- どんな行動をしてほしいのか
これが整理されていると、気になった人が読み進めたくなるFVになります。
逆に「とりあえず全部載せよう」となると、伝わらないFVになってしまいます。
「なぜこのデザインなのか」を大切にしたい
LP制作では、なぜこの構成・情報量・デザインなのかを説明できることが、とても大切だと考えています。
一見情報量が多く見えるFVにも、理由があって、目的があって、そう設計されています。
その前提を理解した上でデザインすることで、LPは初めて“成果につながるページ”になります。
もし、
- LPを作ったけれど反応がない
- 何を載せればいいのかわからない
- デザインは整っているのに成果につながらない
そんなお悩みがあれば、それは「デザイン」ではなく考え方や設計を見直すことで、変わってくることも少なくありません。
LPは、ただ見た目を整えるものではなく、
「何を、誰に、どう伝えるか」を考えながら設計していくページです。
だからこそ、
「情報が多い気がするな」
「ちょっと分かりづらいかも」
と感じたその違和感も、大切なヒントだと思っています。
今回の記事が、そんな違和感を整理するきっかけになっていたらうれしいです。


